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会長ご挨拶
MESSAGE多様化する顧客ニーズに応える人材育成のために
銀行業務検定協会会長
髙木 祥吉日本社会は、人口減少・超高齢化という大きな課題に直面しています。個人分野では、「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」などの活用による安定的な資産形成の促進が求められており、預かり資産の提案セールスの重要性が増しています。法人分野では、中小企業経営者の高齢化による「事業承継」が課題とされており、次世代に引き継ぎやすい環境を整備するため事業承継支援の集中実施期間が設けられたり、事業承継税制の改正により、事業承継時の贈与税・相続税の納税が猶予されるなどの施策が行われています。個人や企業に対し、金融機関が果たすべき役割への期待はいっそう高まっています。
様々な環境変化に伴う金融機関の業務の多様化・複雑化が進展するなか、金融機関がお客様や地域社会からの期待にしっかり応えるためには、顧客ニーズの的確な把握と適切な対応が不可欠です。金融機関においては、金融取引に必要とされる高度な知識や十分な実務能力を身につけた人材を育成することが求められます。
銀行業務検定協会は、1968年2月に金融業界初の試みとして「銀行業務検定試験」をスタートし、2017年7月には設立50周年を迎えました。その間、金融機関の業務を遂行するうえで必要とされる実務知識および技能・応用力の習得度合いを測定する試験として、金融業界を中心に広く定着し、自己啓発の動機付けや履修効果の測定手段として、さらには人事考課の参考資料としても活用されています。
金融機関が経営基盤を強化して地域経済や地域社会の発展に貢献し、お客様とともに持続可能な成長をしていくうえで、「専門性が高く、顧客ニーズに的確に対応できる人材の育成」は最も重要な課題です。「銀行業務検定試験」は、金融機関の人材育成の要請に応えるべく、日々、内容を精査し、ニーズを捉えた試験問題の充実に努めており、十分にご活用いただけるものと自負しております。
●髙木祥吉(たかぎ しょうきち)略歴
1971年大蔵省(現財務省)入省、金融庁長官、株式会社ゆうちょ銀行社長、日本郵政株式会社副社長、アフラック特別顧問、早稲田大学大学院ファイナンス研究科客員教授などを歴任。現在、株式会社日本格付研究所社長。銀行業務検定協会について
ABOUT US銀行業務検定協会は、㈱経済法令研究会の創業10周年記念事業として企画・立案された「銀行業務検定試験」を実施することを目的に、1967年7月に設立されました。検定試験の実施という事業内容の性格上、経済法令研究会とは別組織として運営しています。
所在地
銀行業務検定協会/検定試験運営センター
〒162-8464 東京都新宿区市谷本村町3-21
TEL. 03(3267)4821 FAX. 03(3267)4999地図
沿革
1967年7月 銀行業務検定協会 設立(東京都千代田区神田) 同年 初代法務委員長に堀内仁氏就任 1968年 2月 第1回 銀行業務検定試験 法務3級(応募者数3,374人) スタート 同年10月 第2回 銀行業務検定試験 法務3級(応募者数4,026人) 実施 1971年 初代財務委員長に染谷恭次郎氏就任 同年10月 第7回 銀行業務検定試験 財務3級(応募者数639人) スタート 同年 年間応募者数1万人を超える 1972年 初代税務委員長に松隈秀雄氏就任 同年 7月 第8回 銀行業務検定試験 税務3級(応募者数1,370人) スタート 1975年 年間応募者数3万人を超える 1976年 9月 事務局報 創刊 1977年 年間応募者数5万人を超える 同年 6月 マークシート方式の解答用紙を導入 1978年 法務・財務・税務の別日実施(年3回実施の開始) 同年10月 全国での試験実施のため支部長制度を敷設 同年12月 社屋を現在の東京都新宿区市ヶ谷に移転 1979年 年間応募者数10万人を超える 1980年 個人用受験案内・願書の設置 1981年 受験願書の磁気媒体の取扱い開始 1984年 年間応募者数15万人を超える 1987年 年間応募者数20万人を超える 1988年 6月 第50回 銀行業務検定試験 実施 同年 第60回 銀行業務検定試験 一開催で10万人を超える 1998年 3月 新社屋完成 1999年 銀行業務検定協会 ホームページ開設 同年 午前・午後試験の実施 2000年 法務・財務・税務各3級を年2回実施 2005年 3月 第100回 銀行業務検定試験 実施 2010年10月 第117回銀行業務検定試験で受験応募者累計800万人を突破 2017年7月 銀行業務検定協会 設立50周年を迎える 同年10月 第138回銀行業務検定試験で受験応募者累計1,000万人を突破